コラム

歯のお役立ちコラム

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第4回 子供の歯の豆知識

~どうしてむし歯になるのか~

 =目次=

・むし歯になるまでの流れ

・むし歯になる為の3要素を知る

・むし歯菌が歯を溶かす

・食べ物と時間に注意

【むし歯になるまでの流れ】

第一の条件はむし歯菌の存在です。むし歯菌の原因であるミュータンス菌は、糖質(主に砂糖)を食べてネバネバした水に溶けにくい物質をつくりあげます。これを「グルカン」と呼びます。このグルカンは、歯の表面に付着しますし粘着性が強いので、多くの細菌がくっつき合い大きな塊に成長していきます。これが歯垢です。歯垢の中でミュータンス菌は、砂糖を分解して「酸」を作ります。この酸によって、歯の表面のカルシウムが溶け出し、やがてむし歯ができます。

~~~わかりやすい流れ~~~

歯の表面にむし歯菌が付着⇒②むし歯菌がお砂糖を食べる⇒③グルカンというネバネバ物質を作る⇒④グルカンが色々なむし歯菌を住まわせる⇒⑤お砂糖を食べたむし歯菌は、『酸』を作る⇒⑥酸が歯の表面を溶かす⇒⑦むし歯が誕生する!!!

【むし歯になる為の3要素を知る】

  参照:https://www.alic.go.jp/joho-s/joho07_000508.html

むし歯菌が表面につくには、まずは表面に付きやすい状態かが重要です!!

それが、『宿主』の影響です

歯の並びがガタガタであったり、表面がザラザラしている(歯石がついている)、唾液が出ていない(唾液がむし歯菌を倒します!)こんな条件が揃うとむし歯菌が付着しやすい環境と言えます。

【むし歯菌が歯を溶かす】

むし歯菌=ミュータンス菌です。

元々口腔内にミュータンス菌が多いお子さんは注意です!

※ミュータンス菌が多いかどうかは、唾液検査を行えばわかります。当医院で唾液検査も行っていますので気になる方はご相談ください

また、保護者にむし歯菌が多いとお子さんも注意が必要です!

”ミュータンス連鎖球菌は、通性嫌気性のグラム陽性細菌で連鎖球菌の一種です。名前の由来は、変異しやすいということでミュータントの意味を含めて作られたという説があります。ムタンという多糖体を作ることから由来しているという説もあります。多くの哺乳類の口腔内に存在し、ヒトではStreptococcus mutansStreptococcus sobrinusがあります。”   

http://jsbac.org/youkoso/mutansStreptococci.html 日本細菌学会より抜粋

このミュータンス菌が、食べ物の残りを取り込み分解し『酸』を出すことで歯の表面を溶かしていくのです。

要するに、この菌は誰しものお口の中に存在しこの菌がたくさんあるとむし歯になりやすいということになります。

【食べ物は、食べるものと時間にも注意!!】

むし歯になりやすい食べ物=ミュータンス菌が大好きな食べ物です

それは、皆さんが良く知っている砂糖が多く含まれている食べ物となります

あめ・キャンディ・キャラメル・チョコレート・菓子パン・ジュース・・・

まあ、想像通りの物が並んでいますが

この、甘いお砂糖の入っているもの以外にも、デンプン質の物も甘くなくてもミュータンス菌の大好きな食べ物ですから注意が必要です!

そして、大事なのが『時間』になります。

この『時間』に関しては、また次回のコラムでしっかりと解説していきたいと思います。

~~まとめ~~

1 カイスの輪は、『歯・むし歯菌・食べ物』

2 宿主『歯』を知ること 歯の歯列も大事!

3 ミュータンス菌が砂糖を食べて酸を出して歯を溶かす

4 砂糖の多い食べものはダメ!そして時間が大事・・・

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                                                                    登坂歯科医院  院長  登坂悠也

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